出版を通して広がる人と人とのつながりを大切にしています。
表の顔は理工系出版、やまなみ書房です。
Recent Works
Services
やまなみ書房 発足に際して
昨今、専門化が極端に進み、専門家であってもひとつ隣の分野でどのような研究が行われているか分からない、という状況が多く見られるようになりました。このような分野間の障壁を少しでも低くするには協働が欠かせません。
協働として典型的なのは共同研究ですが、研究成果として残される論文の多くは賞味期限が短く、すぐに陳腐化してしまいがちです。
やまなみ書房では、情報としての論文のアウトプットではなく、モノとしての本に注目します。様々な人々、研究者に留まらず世の中で活動されている様々な職業の方と共にモノを作ることで、単に情報を複数人で捌くことと全く異なった人と人との結びつきが生まれると、信じております。
最新情報 Latest News
樋口正人著『素粒子読本』発売
樋口正人著『素粒子読本』(小林悌二,齋藤曉 編)を2020年10月10日に発売開始します。
内容紹介
本書の特徴は,物質を構成する「素」の素を追求したい若い人達が,自然界の基礎にある階層性の探求がミクロ世界の基礎構造の解明へと展開していく現代素粒子物理学の流れの中へ,自然な構成を通して導かれるよう工夫されていることである。基礎となる電磁気学,相対性理論,量子理論の主要な骨格が前半で導入され,後半の主テーマである素粒子構造の追及への実験・理論の取り組みと,クォークを基とする美しい対称性がどのように探究され,構成されるかを有機的な展開で示される。必要な範囲の数学処方が丁寧に説明され,随所に著者長年の教育工夫が反映されている。読本という読みやすい形で素粒子物理学の世界を見通すことのできる本書は研究を志す人達のみならず,この世界の概観を知りたい多くの人達に大きなガイド役となるに違いない。
出版・制作
やまなみ書房では、理工系の専門書を中心とした出版・制作業務を行っています。主に通常の流通過程には載せられないような市場規模の書籍を発行していきます。
また、やまなみ書房は単に出版・制作業務を行うだけでなく、当該研究・研究コミュニティー自体にもコミットしていきます。出版・制作業務はいわば手段のひとつであって、主軸は研究コミュニティーの活性化、分野外・一般の方々との架け橋作りにあります。
新規市場開拓・活性化事業
学術コミュニティーは、その専門性ゆえ閉じたコミュニティーになってしまいがちです。異分野との交流は、学生の間であればまだ可能性はありますが、専門がある程度身につく頃には様々な障害が発生するため限界があります。やまなみ書房は新しいコラボレーションの開拓に関してのご相談を承っております。
また、歴史ある分野であるほどコミュニティーは硬直し、新しい分野であるほど腰を据えたコミュニティー作りが難しくなるものです。両者ともに一長一短あります。我々はプロの素人として、それぞれの分野の特徴を生かしつつコミュニティーの活性化を行う支援しています。